VoIPシステムの構築・運用コストの軽減
- VoIPシステム構築コストの重要ポイントは音声品質の確認/調整・SIPサーバー・IP-PBXの設定確認の作業コスト(時間・人)を軽減することがシステム構築作業のコストダウンにつながります。
- コスト削減を行う上で考慮すべき項目を以下に述べます。
- (1)構築手順/方法の検討要素
- VoIPシステム構築の検討段階で各作業タスクをどのような方法で行うかについては、運用移行後のトラブル判断のためにもVoIPシステムの監視を同様な環境で実施できるようにする必要があります。
- 以下に、構築作業時の作業コスト軽減の重要な要素の試験用ツール選定のポイントを記述します。
- 試験用ツールの準備・操作が容易であること
- コール単位、電話機単位でのQoSがリアルタイムに参照できかつデータとして保存できること
- ネットワーク状態(遅延、ジッタ、パケットロス等)と品質の相関が明確になること
- データトラヒックを実際の運用と同じ状態にシミュレーションし、その状態で音声試験を実施すること
- レジストレーション設定(サーバー、IP-PBX、電話機)エラー解析が容易にできること
- (2)運用作業でのコスト削減と品質保持
- 電話システムは企業の生命線でもあるためトラブル復旧までの時間短縮が大命題となります。
- 監視業務、及び監視業務ツール選定のポイントとしては、
- 電話機単位での音声品質劣化状態、通話エラーなどの発生回数によるしきい値設定を行い常時監視
- 設定したしきい値以下もしくはエラー発生時の通話データの保持
- 通話ごとのエラー(音声品質劣化)時の要因判断ができるようなデータ(遅延、ジッタ、パケットロス等)
の保持
- 通話単位で時刻、品質、エラーの有無が参照、判断可能とすること
- トラブル修正作業後の試験が容易に行える方法を検討する。 ->結果(品質データ)を保持が重要
- ネットワーク環境変更作業時に試験を行う
- があり、上記ポイントの実現方法(ツール選定)を含めてVoIPシステムの設計を行うことで運用コスト軽減を実現できます。