構成管理の重要性 CMDB

1.運用保守の要のCMDB

構成管理の重要性
システムの構成要素を正確に、かつ最新の状態として把握することが、それぞれのプロセスや、
PDCA(Plan->Do->Check->Action)のサイクルを動かす強固な基盤となります。
しかし、システム構成要素を最新の状態で正確に把握することには下記の課題を解決しなけ
ればなりません。
  • 迅速に(人的コストを抑える)
  • 誤り無く(判断情報として必須)
  • 様々な運用管理システムとの親和性を高く(実運用までのタイムラグを防ぐ)
上記のポイントを考慮し、安価で運用性に富んだCMDBとして必要な項目を以下に具体的な管理項目を列挙します。
(1)システムの全体構成
  • 外部接続回線の種類、回線速度、契約時業者
  • ファイアウォールの接続箇所とセキュリティ設定情報
  • クライアントマシンの台数と接続構成
  • サーバーラックの構成図(収容図)
  • ルーター、スイッチ等の通信制御装置の接続構成、設置場所
  • etc....

重要なことは各プロセスに携わる人たちが共通認識を持つことができること

個人的な管理に任せている状態であるとコストが増大する。

(2)ソフトウェア
  • ソフトウェアの種類、数
  • ソフトウェアのバージョン
  • ソフトウェアをインストールしてある機器
  • ソフトウェア媒体、ライセンス証書の保存場所
  • ライセンス期限
  • ソフトウェアの各バージョンごとのリリース情報
  • etc...

違法行為にならないようにcheckできること、変更管理、リリース管理などに有効な情報を関連づけられること

(3)ハードウェア
  • 製品名、メーカー名
  • 使用者、所属部署
  • 保守契約期限
  • IPアドレス(もしくはDHCPの範囲、IPアドレス管理体系)
  • configuration情報ファイル管理(ファイル名、保存日時、保存場所)
  • etc...

資産としての管理以外に変更、リリース管理に有効な情報を項目とする

(4)保守情報
  • メーカー名(保守契約締結企業名)
  • 担当部署連絡先
  • 対応時間帯
  • 保守契約期間
  • etc...

SLAを決定づける重要な要素であるため、顧客へのサービスを十分に考慮して必要な項目と、check方法を検討する必要がある。

2.CMDB作成・運用のポイント

DBを作成する際に考慮すべき点
  • データ入力の正確性(手入力情報を少なくする)
  • データ変更の際の関連情報との整合性checkの自動化
  • セキュリティの確保
  • 項目の追加、変更の際のコストを抑えられるようにする
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